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J-PEC、三井・住友グループ各社との連携でクオリティNo.1をめざす

2015-06-24

J-PEC
上田憲一郎氏(右)
矢田宣之氏(左)
矢田氏の手に「掛金くん」

 三井・住友グループが共同出資で設立したDC専門運営管理機関、ジャパン・ペンション・ナビゲーター(J-PEC=ジェイペック)は、個人型DCでは、受付業務を三井住友銀行、住友生命保険、三井住友海上火災保険に委託し、また、自社でも加入申し込みを受けている。同社のホームページ等には、丸い巾着袋を思わせる愛嬌のあるキャラクター「掛金くん」が登場し、やわらかな印象で案内役を務めている。同社執行役員DC事業本部長兼DC推進一部長の上田憲一郎氏(写真:右)と企画総務部マネージャーの矢田宣之氏(写真:左)に、個人型DCの現状と展望を聞いた。

――御社の個人向けDCプランは、三井住友銀行(SMBCコース)、住友生命保険(スミセイコース)、三井住友海上火災保険(三井住友海上コース)を窓口として加入を募っているコースを含め、4つのコースがあります。それぞれのコースで特徴は?

矢田 4つのコースは手数料、加入後のサービス内容も同じです。運用商品のラインアップが違います。商品一覧は当社ホームページ等でも公開し、事前に比べていただくことができます。

 SMBCコースの商品ラインアップは、元本確保型に定期預金が3本。投資信託は国内外の株式や債券に投資するファンド、そして、ターゲットイヤー型などバランスファンドで合計16本。スミセイコースは、定期預金の他に積立生命保険など元本確保型に5本。投資信託は合計20本をラインアップしています。

 三井住友海上コースは元本確保型に積立傷害保険1本、投資信託は合計14本で全体的にシンプルなラインアップになっています。また、J-PECコースは2014年11月にスタートしましたが、元本確保型に定期預金2本、積立生命保険、積立傷害保険の合計4本、投資信託は新興国の株式・債券ファンドやREIT(不動産投資信託)型までラインアップして合計22本です。

 4コースの中で、SMBCコースは三井住友銀行の本支店で申し込みキットが常備され、銀行窓口で個人型DCへの加入資格の判定を受けることができます。そもそも個人型DCに加入できるのか、毎月の拠出限度額、また、確定拠出年金制度の概要などの説明をしています。加入資格判定は、WEB上やコールセンターでもできますが、やはり対面で人から説明を受けたいという方は少なくありません。4コースの中で、SMBCコースは銀行窓口で案内していることが特徴です。

――個人型DCサービスの特徴は?

矢田 4コースともに利用していただくインフラの部分といえるWEBサイトの内容やコールセンターの対応力については、クオリティNo.1をめざして常にブラッシュアップを図っています。

 加入者向けサイト「DCなび」は2012年8月に全面リニューアルを行いました。DC業界では例のないマスコットキャラクター「掛金くん」を案内役に、親しみやすく分かりやすい内容としています。また、加入者の方がサイトに訪れるたびに、何か新しい情報が表示されるように工夫しています。サイトへのアクセス頻度に応じて、内容がレベルアップしていくページ「掛金くんのつぶやき」もあります。

 「DCなび」は、加入者の方が自分好みにテーマカラーを変更し、また、お気に入りの情報にブックマークできるマイページ機能があります。また、定期的にWEBサイトにアクセスしていただけるよう、スマートフォンに対応するとともに、メールマガジンの発行や、アラート機能の設置など、当社サイドから情報をプッシュしてサイトへの訪問も促しています。

 また、リスク許容度診断や運用シミュレーション、税制メリット確認など、様々なシミュレーション機能があり、老後に向けた資産形成というDCの目的のために、現状の把握や今後の計画をサポートする機能を充実しています。運用商品の紹介は“商品ウォッチ”というコーナーで、自分の持っている商品と候補商品の比較をしやすくする機能があります。運用状況等の情報もコンパクトに分かりやすく、比較しやすく閲覧していただけるようにしています。

 加えてサイト内で川柳を募集して優秀作品を選ぶコンテストを開催し、入賞作品をコンテンツに反映するなど、加入者の方々との双方向のやり取りを促す仕組みも取り入れました。

 このような結果、リニューアル前後では、サイトのユニークユーザー数は1.5倍以上に拡大し、ログイン総数も飛躍的に伸びました。繰り返しサイトを利用していただいている加入者の方も年々増えています。

上田 「掛金くん」というキャラクターを作ってナビゲート役にしたことで、サイトが加入者の方々にぐっと身近なものになったと思います。コールセンターでの受け答えも含め、加入者と直に接する部分の対応力の強化に努めています。その結果、外部評価機関、外部アンケート評価結果においても高く評価していただいています。

――個人型DCの普及には、制度内容の周知や投資教育などが不可欠ですが、その点での具体的な取り組みは?

矢田 まず、個人型の加入者の教育では、直接の接点が少ないことを考えるとWEB、CCのインフラ面が充実していることは大きな強みです。その他の取り組みとしては、2012年の年末にスマートフォンの無料アプリ「GoGo! 掛金くん」をリリースしました。これは、当社の加入者の方でなくても一般にご利用いただけるアプリで、DC制度の内容や運用の基礎知識について、クイズ形式で気軽に楽しみながら覚えるアプリです。これまでにダウンロード数は3000件を超えました。

 また、新聞社と共同でDC未加入の方々や、資産運用の経験のない方々を対象にしたセミナー「お金の説明会」を開催しています。各回200名くらいの方々に集まっていただき好評です。

――個人型DCの窓口を担っている三井住友銀行などと連携して取り組んでいることは?

矢田 出資母体である三井住友銀行や住友生命、三井住友海上とは一体となってDCの普及に努めています。DCについては個人型、企業型の両面で常に連携を図っており、今後も三井・住友グループが設立したDC専門の運営管理機関として各社との特性を活かした普及活動を積極的に進めていきます。

――現在、改正確定拠出年金法が国会に提出され、新しい制度の概要が明らかになっています。今後の個人型DCへの取り組みは?

矢田 これまでの個人型DCは、企業型DCを転職等で離れた方々のための受け皿のような存在であったのですが、提出された法案が成立すると、第三号被保険者や公務員も含めた幅広い加入対象となり、個人型DCが年金づくりの新しい制度としてクローズアップされていくことは間違いありません。

 これまでに増して、個人型DCの新規口座開設は重要な業務になってきますので、その点においては、グループ各社との連携を密にした一層のアピール、及び先進的な対応について、積極的に取り組んでいきたいと考えています。

上田 当社としては、「掛金くん」をはじめ、これまで提供してきた親しみやすさや分かりやすさを更に追求し、優れてクオリティが高いサービスとして加入者の方々に評価していただけるよう、サービス内容に磨きをかけていきます。

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