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DC専用ファンド(2015年8月)、リスク回避姿勢が鮮明化し総資金流入額100億円割れ

2015-09-16

 DC専用ファンドの2015年8月の純資金流出入額は、全体で約86億円と、7月の237億円から大幅に後退。6月は月間で約488億円の資金流入があったことと比較すると5分の1の水準になった。特に、バランスファンド(ターゲットイヤー除く)への純資金流入額は1億円にも満たない水準となった。半面で国内株式には約63億円の資金流入超となり、カテゴリー別でトップの資金流入になった。8月は中国経済に対する見通しが不透明感を増し、世界的に株式市場や債券市場が下落。DC専用ファンドへの資金流入も細った。


出所:モーニングスター作成

 DC専用ファンド全体での2015年8月末の資産配分状況は、株式ファンド43%、債券ファンド24%、バランスファンドに32%という割合で、7月末と比較して株式ファンドが1ポイント減少、債券ファンドが1ポイント増加した。DC専用ファンド全体の純資産総額は約3兆5320億円と7月末(約3兆7046億円)比で約1726億円減少した。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)


出所:モーニングスター作成

■個別ファンドの資金流入額は野村アセットの「国内債券インデックスF」がトップ

 DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングを個別ファンドで見ると、第1位は野村アセットマネジメントの「野村 国内債券インデックスF(確定拠出年金)」がトップ。第2位も野村アセットの「野村 外国債券インデックスF(確定拠出年金)」。第3位に三菱UFJ国際の「三菱UFJ DC国内株式インデックスファンド」が入った。全般にDC専用ファンドへの純資金流入額が少なくなる中、月間10億円以上の資金流入があったのは、この上位3銘柄だけだった。

DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキング


※2015年8月末現在
出所:モーニングスター作成

■ファンドのパフォーマンス上位に日本株アクティブファンドが並ぶ

 個別ファンドのパフォーマンスでは、過去1年間のトータルリターンは、「DCチャイナ・ロード」(岡三アセットマネジメント)が前月に続いて1位を継続した。ただ、中国株に投資するファンドのベスト10入りは、この1銘柄のみとなり、これ以外は、日本株に投資する銘柄が占めた。第2位は、「ファンド・コロワイド(DC年金)」(みずほ投信投資顧問)。第3位~第5位は日本株のアクティブファンドになり、「フコク日本株式ファンド」(明治安田アセットマネジメント)、「東京海上セレクション・日本株式」(東京海上アセットマネジメント)、「DCニッセイ 日本株グロースファンド」(ニッセイアセットマネジメント)が並んだ。第6位以下第10位までは、日経225に連動するインデックスファンドになった。

DC専用ファンドのトータルリターン(1年)ランキング


※2015年8月末現在
出所:モーニングスター作成

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