DCニュース

 

第一生命、「一生涯のパートナー」として企業ニーズに柔軟に対応 ~CS重視の年金サービスをさらに進化~

2015-12-03

第一生命保険
団体年金事業部
部長
関川正博氏

 第一生命保険は、企業型の確定拠出年金(DC)で、簡易な新プランを2015年2月に導入した。改正DC法において中小企業向けに制度普及をめざした「簡易型DC制度」が検討されるなど、企業型DCの普及促進が求められる中、新たな選択肢として強い関心を集めているという。同社団体年金事業部部長の関川正博氏(写真)に、新たに導入した簡易なDCプランの内容、また、同社のDCサービスの特徴について聞いた。

2015年2月から取扱いを開始された簡易なDCプランは、現在、改正DC法案で検討されている中小企業向けの「簡易型DC制度」を先取りされたような制度に感じられます。新サービスを導入した狙いは?

 DC法の改正案で示されている「簡易型DC制度」は、従業員100名以下の中小企業を対象として、提出書類を少なくするなど、制度承認の過程を簡素化し、企業側の負荷を抑えるという考えが含まれているかと思います。

 当社の新プランは、「シンプル&スマートな制度設計・投資教育・導入実務」「シンプル&充実の運用商品」「低廉な運営管理手数料」という3つの特徴を持っています。中小企業のお客さまにも安心してご利用いただけるようシンプルな制度設計、低廉な運営管理手数料によりDC制度を実施する際の負担を大幅に軽減していることから、厚生年金基金制度の後継制度に適したプランです。

 改正DC法では、従業員100人以下を対象とした「簡易型DC制度」の創設について、検討されておりますが、当社のプランは従業員100名以下に限らずに、幅広い層のお客様ニーズに対応できる商品です。

 現在、厚生年金基金の解散によって、その代わりとなる企業年金制度を検討される中小企業が増えています。「DCシンプルスマート」は、この厚生年金基金の代替制度として検討していただくことが、ひとつの狙いです。また、新たに企業年金制度を検討なさる場合の入り口商品としてもご提案しています。「DCシンプルスマート」に対し、商品本数を増やしたいなど、独自のニーズを満たしたいとお考えの場合は、通常のオーダーメイド型のDCプランでのご検討をお願いしています。

 第一生命としては、「DCシンプルスマート」に加え、「マスタープランIII(確定給付企業年金)」「福利厚生型プラン」という生命保険会社ならではの強みを活かし、幅広い商品ラインアップで、お客さまの福利厚生制度を支援していきたいと考えています。

「DCシンプルスマート」の概要と特徴は?

 事業主が選択いただく項目は、「加入対象者の範囲」と「毎月の掛金額」の2項目に絞り込み、「煩雑な手続き」を軽減しました。ご検討開始から最短で5カ月間程度で制度をスタートできます。また、運営管理手数料も従来の当社パッケージ型プランと比較して25%割安な水準に設定しました。投資教育は、原則としてDVDによって提供します。もちろん有償による講師派遣も可能ですので、ニーズによってご選択いただけます。

 運用商品は合計14本で、「DCシンプルスマート」に共通です。元本確保型(生保商品)が2本(「第一のつみたて年金(10年)、(5年)」)、投資信託が12本です。投資信託ラインアップには最新の8資産分散投信「投資のソムリエ<DC年金>」を採用し、また、国内リートや海外リートも品揃えし、投資の初心者の方から上級者にまで、ご満足いただけるラインアップになっていると思います。

 また、商品説明では「おまかせラインアップ」として「元本確保型」とバランス型ファンドの組み合わせプラン。そして、「応用ラインアップ」として、国内外の株式や債券、また、国内リート、外国リートといった単独の資産に投資する8本のファンドを用意しました。投資が初めてという方は、「おまかせラインアップ」から投資先を選んでいただくことによって、分散投資のポートフォリオを作ることができます。

新しいDC制度についての企業の反応は?

 厚生年金基金制度の見直し、また、国会に確定拠出年金の改正案が提出されるなど、昨今の年金制度の見直しについての動きを受けて、企業サイドに企業年金制度への関心が、かつてなく高まってきています。「DCシンプルスマート」は、導入までの期間が短い、また、コスト負担が小さいなどの点を評価していただき、想定以上のお問い合わせをいただいています。

 今年10月に開催した改正DC法案をテーマとした企業さま向けセミナーでは、東京、大阪、福岡の会場が満席になる盛況でした。東京ではお申し込みが当初予想を大幅に上回ったため、1日で行う予定だったセミナーを2日間に分けて行うほどでした。

貴社の企業向けDCサービス全般について特徴は?

 DCプランの提案については、「投資教育」のサポートについて高く評価していただいています。CS調査でも、投資教育セミナーを評価していただくご回答が多いです。お客様のご要望に合わせて、セミナーの内容レベル、講師の選定、教育プログラムの組み立てなど、投資教育の企画段階からオーダーメイドで対応していることを評価していただいています。

 サービス内容は、常に改善に努めています。たとえば、「投資のソムリエ<DC年金>」は目標とするリスク水準を定めて8資産に分散投資するバランスファンドとして多くのDCプランで採用していただいていますが、従来の目標リスクは年率4%でした。もっとリスクを抑えて元本確保型+αのリターンが期待できる商品がほしいというお客さまからのご要望に応え、目標リスクを年率2%程度に抑えた「投資のソムリエ<リスク抑制型>」を10月30日より新たな商品として加えました。信託報酬も年率0.6372%(税込)と低廉な水準に設定しています。

今後のDC運営管理機関としての取り組み姿勢は?

 事業主さま向けには、情報提供を強化し、専用のWebサイトを通じてDCに関するタイムリーな情報提供を実施します。また、ご加入者さま向けインターネットサービスにおいてさらなる利便性向上を目的としたシステム改定や事業主セミナーの実施等、CS向上に向けた取組みをこれからも進めてまいります。

 企業型DCのみならず、加入可能範囲の拡大が見込まれる個人型DCにおいても、当社は取り組みを強化していく考えです。当社の個人型DCの加入者数は増加傾向にあり、今後のDC法改正を踏まえ、企業さまから個人型DCの勧奨セミナーの要請があれば、柔軟に対応できるような体制を整えるなど、市場拡大に備えた諸準備を行っているところです。

 当社は「一生涯のパートナー」という変わらぬ経営理念のもと、DCだけでなく、DBや生命保険という生命保険会社ならではの幅広い商品ラインアップで、今後もお客さまの多様なニーズにお応えする魅力的な商品のご提供に努めてまいります。

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