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SOMPOホールディングスグループ、特徴の異なる2つのiDeCoプランで多様なニーズに幅広く応える

2016-10-14
損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント
事業企画部 佐藤吉寿氏(左)
損保ジャパン日本興亜DC証券
総合企画部 川嵜隆治氏(右)

 SOMPOホールディングスグループの損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント(SNAM)は、今年12月をメドにiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の運営管理業に参入する。資産運用会社として30年の歴史で培った経験・ノウハウを活かし、中長期の資産形成に相応しい商品選定を行い、低廉な口座管理手数料の制度として普及を図る。グループとして損保ジャパン日本興亜DC証券(DC証券)が提供するプランと合わせて2つのiDeCoを取り扱うことになる。2つのプランの違いや、iDeCoへの期待等について、SNAMの確定拠出年金室長の佐藤吉寿氏、DC証券の総合企画部課長の川嵜隆治氏に聞いた。

iDeCoの加入対象者が、ほぼすべての現役世代に拡大する17年1月に向けて、SNAMは新たなiDeCoプランを設定する計画だが、新プランの特徴は?

SNAM 佐藤 新プランは1月から新たに加入対象となる公務員の方々、また、専業主婦(夫)の方々にも利用していただきやすいよう、資産運用会社の強みを活かした特徴のあるプランとして提供する。

 まず、口座管理手数料を思い切って引き下げ、これまでにないテーブル表をつかった手数料体系を導入した。資産残高200万円以上で口座管理手数料は無料(国基連と事務委託先金融機関が設定する管理手数料=合計月額167円は別)、また、月々の掛金が2万円以上でも口座管理手数料を無料にした。

 掛金が1万円未満で残高100万円未満の場合は、月額324円という現在の業界水準と同等の手数料だが、掛金1万円以上2万円未満では月額140円という低廉な水準になる。掛金が1万円未満でも残高が100万円を超えると、手数料を月額140円に引き下げるなど、相対的には従来の水準を大きく下回る手数料体系にする。

 長期にわたる資産形成を考えた場合、運用商品にかかる信託報酬も含め、トータルでかかる運用コストは低い方が良い。信託報酬は運用パフォーマンスとの兼ね合いもあるため単純に安い方が良いとは言い難いが、口座管理に関する手数料は無料にできる体系を考えることで総コストが抑えられるようにした。

 運用商品は、資産運用会社として「中長期・分散・積立型」というiDeCoに求められる商品性を踏まえた品揃えにする。また、商品ラインアップを見るだけで、「このファンドで運用してみたい」と思っていただけるような特徴のあるラインアップにする予定だ。当社が運用するファンド以外に他社の運用ファンドも含めて厳選し、アクティブファンド中心のラインナップを考えている。

 他社の運用商品を加えるのは、当社の運用スタイルがバリュー投資を重視した運用スタイルであるため、グロース系に強みのある会社など運用スタイルの違い、また、特定の資産クラスの運用を得手とする運用会社もある。運用会社の視点で「もっとも優れてiDeCoに相応しい」と判断するファンドを揃えるつもりだ。

 そして、加入申し込みの受付、運用商品のスイッチング、残高報告などの加入者向けサービスは、グループのDC証券に委託する。当社は運営管理業務のうち運用商品の選定・提示・モニタリングという運用会社としての特性が発揮できる分野に特化する。DC証券はDC制度がスタートした時から加入者向けのサービスを行っており、コールセンターの対応力やWebサービスで高い評価を得ている。運営管理業に新規参入するにあたって、経験豊富なDC証券にミドル/バックオフィス業務を担ってもらえるのは、大変心強い。

低廉な口座管理手数料に加え、運用会社らしい商品ラインアップに特徴を持たせるということだが、具体的なラインアップは?

SNAM 佐藤 商品ラインアップは議論中だが、たとえば、特定のテーマを持たせたファンドなど特徴のあるアクティブファンドは、インデックス(株価指数)ファンドよりも優先的に選んでいただけると思う。

 また、ターゲットイヤー・ファンドのような長期運用を前提にしたファンドも、iDeCoに相応しい商品だ。米国の確定拠出年金制度ではターゲットイヤー・ファンドが多くの加入者に利用され、市場拡大に大きな力となった。日本でも現在、デフォルト商品の議論が進んでいるが、ターゲットイヤー・ファンドはデフォルト商品の有力な候補。iDeCoにマッチした運用をする商品としてラインアップの中心に位置づけている。第1弾として年内に15本前後のラインアップを公表する予定だ。

DC証券のiDeCoプランの商品ラインアップは?

DC証券 川嵜 DC証券のiDeCo「ハッピーエイジング401kプラン」は元本確保型1本、アクティブファンド12本、パッシブファンド7本、合計20本の品揃えでサービス提供している。こちらは、様々な運用会社の商品を取りそろえた豊富なラインアップが特徴だ。

両プラン共通の加入者サービスの特徴は?

DC証券 川嵜 DC証券は2002年から個人型DCプランを提供し、記録管理業務を含めたすべてのサービスを自社で運営するバンドルサービス(ワンストップサービス)を提供し、その高い利便性を評価していただいている。

 今回、SNAMがスタートする新プランについても、加入の受付から、制度を効果的に使っていただくためのサポートについては、15年以上の経験で培われたサービスをそのまま利用していただける。とくに、当社が提供するコールセンターのサービスは、すべて有人対応で、電話をかけていただいた際の待ち時間を極力短くする工夫をしている。また、加入者向けサイトの使いやすさなど、外部の評価機関からも高く評価していただいている。

 「2015年日経企業年金実態調査」では運営管理機関の中で総合満足度トップの評価をいただいたが、「加入者向けコールセンターの対応」や「加入者向けWebの使いやすさ・分かりやすさ」はiDeCoと共通性のある項目であり、iDeCoの加入者の方々にも企業型同様に高い品質のサービスを提供していく。

 たとえば、資料請求のお申込みを受けた際にお送りしているスターターキットには、いくつかの質問に答えると、その方に相応しいアセットアロケーションを提案するツールも同封している。15年におよぶ運営管理業務を経験したことによって、ご自身で運用していく年金であるということに、自然と馴染みをもっていただける工夫をきめ細かくしている。

iDeCo普及についての意気込みは?

SNAM 佐藤 iDeCoは、SOMPOホールディングスグループが一体となって、積極的に取り組んでいく事業のひとつに位置付けている。SNAMの新プランが加わることによって、グループで2つのプランを提供していくことになるが、SNAMのプランは職域を中心にプランの案内を進め、DC証券のプランは地銀などの提携金融機関を通じて個々のお客さまにご案内していくなど、それぞれのプランの特性に合わせて提案していくことになる。

 確定拠出年金普及・推進協議会など関係各機関と連携し、国民全体がかかわる老後を支える重要な制度として、常に加入者にとってベストな選択になるようiDeCoの普及に積極的に努めていきたい。

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