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みずほ銀行のiDeCo、口座管理のコストを抑え、厳選11商品の運用を「SMART FOLIO」がサポート

2016-11-01
みずほ銀行
アセットマネジメント推進部
個人型DC推進チーム
次長
大久保康雄氏

 みずほ銀行は17年1月1日からiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の新プランの取扱いを開始する。11月中にウェブサイトで案内を開始する新プランは、競争力のある口座管理手数料、充実した加入者サポートなどに特徴がある。また、新たに新プランの加入者・運用指図者になった場合、口座管理手数料を6カ月間無料にするキャンペーンも展開する。みずほ銀行のiDeCo新プランの特徴、また、今後の普及に向けた取り組みについて、アセットマネジメント推進部 個人型DC推進チーム次長の大久保康雄氏に聞いた。

新プランの特徴は?

 口座管理手数料を従来の月額324円(税込、以下同じ)から293円に引き下げる。加えて、掛金引落口座を当行に指定すると月額27円割引、さらに、メールアドレスを登録し、「SMART FOLIO<DC>」で60歳時点での運用の目標金額を設定することで月額10円を割引する。

 口座管理手数料は、どこの金融機関でも必ずかかる国民年金基金連合会向けの月額103円と事務委託先金融機関(信託銀行)向けの月額64円があり、これらに加えて、運営管理機関手数料として当行がいただいている手数料がある。この運営管理機関手数料は、一般には概ね月額300円台超~400円超の水準だが、当行はこれを基準手数料として300円以下の設定とし、割引制度を加えることで競争力のある手数料水準とした。さらに、17年4月までは新プランにお申し込みいただいた方の口座管理手数料を6カ月間無料にする。

 また、長期の運用になるiDeCoでは投資信託等の運用商品を保有することで発生する信託報酬にも着目し、業界最低水準の商品を採用した。

 そして、公募投信の運用サポートツールとして好評の「SMART FOLIO」をiDeCo向けにカスタマイズして提供する。登録していただいたメールアドレスを使った「メール通信講座」による金融知識向上のサポートを行うことなど、独自の付加サービスの面でもご満足いただけると思う。

運用商品を11本にした意図と、ラインアップの特徴は?

 商品を絞り込んだ背景は、運用商品のラインアップが多いと、お客さまが一つひとつの商品内容を理解することが難しくなり、結果的に商品選択をあきらめてしまうケースが少なくないとして、政省令によって運用商品の提供数に上限を設けるという方向性が示されていることに沿って考えた。

 基本的に、運用商品のラインアップは、分かりやすくシンプルな方が良い。さまざまな考え方があると思うが、当行では、「商品を選ぶ」より、「商品の組み合わせを選ぶ」ことによって、お客さまの多様なニーズに対応ができると考える。

 具体的には、国内外の株式・債券・リート(不動産投信)、海外債券・株式には為替ヘッジ付きを加え、合計8本の低コストのインデックスファンドを揃えた。信託報酬の水準は、年0.1%台~0.3%台だ。

 一方で、運用で元本割れは避けたい方には定期預金。そして、自分でポートフォリオを組んで、その組み合わせを変更しながら運用を続けることに手間を感じられる方に、リスクコントロール型のバランス・ファンドを2本用意した。価格変動リスクを年率4%程度に抑えて運用するファンドと、年率2%程度に抑えるタイプの商品だ。

 iDeCoでは運用期間が20年以上にわたる方が多くなるが、老後の生活を支える年金を作るという目的のためには、アップダウンが激しい運用ではなく、安定した運用が望ましい。その安定運用のニーズには、11本のラインアップで十分に応えられると考えている。

「SMART FOLIO<DC>」など加入者向けのサービスは?

 「SMART FOLIO<DC>」は、最初に5つの質問にお答えいただき、リスク許容度を診断し、そのリスク許容度に応じたポートフォリオをお示しする。ポートフォリオは、8本のインデックスファンドと定期預金の組み合わせで作ることができる。定期預金100%という回答もある。バランス・ファンドと定期預金を組み合わせることも可能だ。

 また、事前に60歳時点の目標金額を設定しておくと、「SMART FOLIO<DC>」が定期的に目標達成状況をチェックし、目標からの乖離が大きい場合、アラートメールが出るなど、60歳到達時のゴールに向かって、アフターフォローができる仕組みになっている。

 当行では企業向けの確定拠出年金で100万人以上の加入者にサービスを行っているが、加入者向けアンケートによると、40%くらいの方々が、自分に合った運用の方法がわからないと悩んでおられる。そのような悩みを持つ方に「SMART FOLIO<DC>」をご利用いただけると思う。

 「メール通信講座」は、iDeCoで求められる投資教育を補完する大事な役割がある。iDeCoの場合、加入者全員を対象にしたセミナー開催などは現実的ではない。ただ、ほとんどの方がスマートフォンやPCなどのメールアドレスをお持ちだ。そこで「1分間で手軽に学べるお得な金融マメ知識」のようなコンテンツを定期的にお送りする。資産運用を行っていく上で、知っておきたい知識はいくつもある。メール通信講座によって、資産運用の関心が高まり、より体系的に学びたいと考えるきっかけになれば良いと考えている。

 iDeCoに関するご質問にお応えするコールセンターは、企業型確定拠出年金の加入者の方々が使っているコールセンターと同じスタッフが対応する。HDI(ヘルプデスク協会)JAPANが実施する窓口格付けで最高評価の3つ星評価を獲得している。

iDeCoの普及を促進する取り組みは?

 当行のお取引先を対象とし、セミナーのご提案やパンフレット配布などを積極的に行っていきたい。職場セミナーは11月からスタートし、各法人や団体のご要望に応じて全国で展開する予定だ。

 また、ATMコーナーにリーフレットなどの案内を設置する他、店頭でもiDeCoのお問い合わせに対応できるようにする。支店では、新プランの商品内容にまで踏み込んだ説明はできないが、iDeCoの特徴などについて説明していく。

 iDeCoについては、まだご存知ない方が多いと思う。この制度について、メリット・デメリットをご理解いただき、どのような資産形成が良いのかを考えるきっかけにしていただきたい。

 新プランで問われるのは、サービスに関するお客さまの満足度だと考えている。しっかりしたサービスを提供し、お客さまの評価を高めることによって、iDeCoリーグテーブルNo.1をめざしたい。

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