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野村のiDeCo、加入後の運用サポートで証券運用アドバイザーとして長年の経験を活かす

2016-12-01
野村証券 確定拠出年金部
部長 井上雅俊氏(左)
企画課長 児玉仁志氏(右)

 野村證券は17年1月1日からiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の新プラン「野村のiDeCo」の取扱いを開始する。原則として全ての60歳未満の現役世代が加入対象となったことを受け、より利用しやすい低水準の運営管理手数料で、運用商品の信託報酬も水準の低い商品を揃えた。新プランの特徴について確定拠出年金部長の井上雅俊氏(写真:左)と、確定拠出年金部企画課長の児玉仁志氏(写真:右)に聞いた。

新プランの特徴は?

 井上 iDeCoは、原則60歳まで続く長期の積み立て投資の制度なので、加入者への長期的に安定した高品質のサポートを継続することが最も重要であると考えている。このため、企業向けの確定拠出年金制度の提供で磨きをかけたコールセンターやウェブサイトを通じた業界最高水準のサービスで、資産運用をサポートしていく。

 このコールセンターとウェブサイトは、HDI(ヘルプデクス協会)の「問い合わせ窓口格付け」で、3年連続で最高位の5つ星を獲得している。この5つ星は、サポートセンター国際基準で評価されるもので、通常の最高格付け3つ星を上回る高い評価をいただいた。資産運用に関する相談対応力という点では、リスク商品の取り扱いにおいて長年の蓄積が活きていると自負している。

 運営管理手数料については、年金資産残高に応じて段階的に下がる料金体系を導入する。現行で一律月額342円(税込)のところ、100万円未満は月額283円、100万円以上・200万円未満は同248円、200万円以上は同203円にした。月額203円の水準は対面サービスを提供する運営管理機関の手数料としては最低水準になる。

 そして、運用商品ラインアップは、信託報酬が業界最低水準となるインデックス投資信託を中心に、国内外の株式・債券、不動産、新興国株式・債券などを揃えた。また、容易に分散投資ができるバランス型や運用リスクを低く抑えたリスクコントロール型など、全19本の幅広いラインアップにした。

運用商品ラインアップの特徴は?

児玉 リスクコントロール型ファンドの「野村DC運用戦略ファンド(愛称:ネクスト10)」はリスク水準を年率5%程度以下に抑えた運用を目指すファンド。また、リスク水準年率3%程度以下を目指す「野村DC運用戦略ファンド(マイルド)(愛称:ネクスト10マイルド)」の2本をラインアップした。過度なリスクを取ることなく安定運用をめざすファンドとして、投資が初めての加入者の方々にも利用していただきやすい商品だと思う。

 また、この他のバランス型では、信託報酬水準を低く抑えたバランスファンドの「マイバランスDC30」「同50」「同70」に加え、ターゲットイヤーファンドの「マイターゲット2050(確定拠出年金向け)」を揃えた。これらは、信託報酬が税込で年約0.24%~0.39%であり、長期の積み立て投資には相応しい商品群になっている。

特徴のある運用サポートという、加入者向けのウェブサイトの内容は?

井上 加入者向けに提供するウェブサービスでは、まず、トップ画面で運用資産の時価情報、運用利回り、評価損益、マーケット情報や加入者向けお知らせなど、必要な情報が一目で分かりやすいように表示される。加入者向けサイトは、今年9月にバージョンアップしたばかりだが、随時、必要に応じたコンテンツ追加などを実施する。

 また、12種のシミュレーションツールや、様々な投資に関する学びのコンテンツ、そして、年金受給の手続きに関するコンテンツなど、資産運用を継続するために必要な情報やツールを様々に用意している。動画を使ったコンパクトな解説コンテンツに力を入れている。

 ひとつひとつのコンテンツの使い方等が分からない場合は、コールセンターで使い方について解説している。また、そもそも何をすれば良いのか分からないという方にも、1からiDeCoの使い方を分かりやすく伝えることもコールセンターで承っている。

 加入者の方々の不安を解消するという点では、コールセンターのスタッフは、大変頼りになる存在だ。このサポートをご利用いただくことを考えると、運営管理機関手数料でいただいている費用のコストパフォーマンスは相当高いと思う。

児玉 シミュレーションツールのひとつの「ライフプランシミュレーション」は、簡易版と詳細版の2つを用意し、利用者の方々の投資経験や金融に関する理解度に合わせて使っていただけるようになっている。様々な理解度の水準に応じて、段階的なサポートツールを提供することは、企業型の確定拠出年金制度の運営で寄せられる様々なニーズに対応する中で培ってきたノウハウだ。

 また、運用シミュレーションでは、モデルポートフォリオの例示も行っているので、ファンドを使った運用方法がわからない方でも、モデルポートフォリオのリスクとリターンの関係等を見ていただくことによって、ある程度はファンドの組み合わせのイメージを持っていただけると思う。その辺の図版の使い方や解説の仕方などは、当社独自のノウハウが活きているといえる。

 このような加入者専用サイトは、PCだけではなく、スマートフォンでもご利用いただけるので、いつでも気になる時に、現状をご確認いただき、掛金の配分比率の調整や、運用ファンドの入れ替えなどの指示が出せるようになっている。

制度の普及を後押しする施策は?

井上 17年1月から18年3月までの間、運営管理機関手数料を無料にするキャンペーンを実施する。まずは、「野村のiDeCo」を使って資産形成について実際にどのように進めていくのかを体験していただきたいという思いがある。加入者向け専用サイトやコールセンターを使っていただくことによって、その良さを感じていただきたい。

 iDeCoは60歳までは原則引き出すことができないので、長い期間をお付き合いいただくことになる。iDeCoは税制優遇措置も手厚く、老後の生活を支える資産を形成する手段として大変有力な手段であるが、iDeCoだけで老後の準備は万端というものでもない。

 これからの生活を考えると、老後の前に、住宅取得や子どもの教育など、目の前の課題を感じる方もいると思う。iDeCoは無理なく続けながら、その他の課題のためにNISAなど他の制度も上手に活用することも必要だろう。当社では、そのような様々な金融ニーズに対するソリューションを用意している。iDeCoの普及に努めるとともに、皆さまの資産形成をトータルでサポートしていきたいと思っている。

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