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損保ジャパン日本興亜アセットのiDeCo、運用会社の視点で厳選したアクティブファンド中心のラインアップ

2016-12-19

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント
事業企画部確定拠出年金室
室長 佐藤吉寿氏(左)
担当課長 矢島慶彦氏(右)

 損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントは、16年12月に確定拠出年金の運営管理機関としての登録が完了し、12月12日からiDeCo「損保ジャパン日本興亜アセット個人型DCプラン」の取扱いを開始した。SOMPOホールディングスグループでは損保ジャパン日本興亜DC証券が提供しているプランと合わせ2つ目のiDeCoプランになるが、運用商品ラインアップなどに運用会社らしいこだわりで商品を選定した。新プランの特徴について損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント事業企画部確定拠出年金室長の佐藤吉寿氏(写真:左)と、同室担当課長の矢島慶彦氏(写真:右)に聞いた。

iDeCoプランは、口座管理手数料を資産残高だけではなく、毎月の掛金に応じて定め、月額掛金2万円以上、または、資産残高200万円以上で口座管理手数料を無料にしました。この口座管理手数料の考え方は?

佐藤 口座管理手数料は、できるだけ低く抑えて制度加入者の方々の負担を減らしたいと考えた。既存の運営管理機関で、期間限定のキャンペーンとして口座管理手数料を無料にしているところもあるが、iDeCoは20年、30年と長い期間にわたって利用していただく制度であるため、最初の1年-2年が無料になるというより、定価として無料に近づけることを考えた。

 たとえば、専業主婦の方で新たにiDeCoを始めた方でも毎月の掛金が2万円の場合は、口座管理手数料は無料になる。公務員の方々は、最大で1.2万円の掛金のため、最初は月額1万円~2万円で月額140円(税込)の手数料をいただくが、残高が100万円を超えると手数料が無料になる。月額140円という水準は、他のプランの手数料と比較して割安な水準になっている。

運用商品ラインアップは、元本確保型1本、ファンドが15本という構成だが、商品選定の意図は?

佐藤 老後の資産形成手段としてのiDeCoの役割を考え、中長期・分散・積立型運用に適した商品をラインアップした。また、当社が運用会社として公的年金や企業年金の運用で培ってきた長年の経験やノウハウを活かし、アクティブファンドを中心にした品揃えにしている。一般的なiDeCoのラインアップは、低コストのインデックスファンドを軸にした品揃えが多いことと大きく異なる。

 iDeCoプランのために新規設定した「SOMPOターゲットイヤー・ファンド(愛称:ハッピーボヤージュ)」は、目標年を「2035」「2045」「2055」にした3本を用意。目標年に向けて、徐々に運用リスクが小さくなっていく仕組みのため、最初に目標年を決めてファンドを選んでいただくだけで、国際的に分散したポートフォリオでの運用ができる。投資経験のない方でも、簡単に長期分散投資ができる商品として用意した。

 「ハッピーボヤージュ」の仕組みは、「2055」の場合、最初は内外の株式を90%組み入れた運用で始まるが、株式組入比率は1年ごとに徐々に下がり、10年後に70%、20年後に50%、30年後に30%となり、目標年に到達したときには株式10%の安定したポートフォリオになっている。この10年ごとのポートフォリオは、「ハッピーエイジング」というバランス型ファンドの株式組入比率と同等にした。株式90%のポートフォリオは「ハッピーエイジング20」、すなわち20代の方に相応しいポートフォリオだ。「ハッピーエイジング40」(株式50%)と「同60」(株式10%)は、iDeCoのラインアップにも加えた。

 一方、資産区分別の個別ファンドは、内外株式・内外債券・リートの5つの資産クラスごとにリスク・リターンの異なる商品を2本ずつ、計10本をラインアップした。内外株式・内外債券の4つの資産クラスでは、資産クラスごと2本のうち1本は、ターゲットイヤー・ファンドで分散投資する各資産クラスを個別に切り出したファンドを置いている。

 たとえば、「SOMPO日本株バリュー・プラスファンド」は、マザーファンドとして「SJAMラージキャップ・バリュー・マザーファンド」と「SJAMスモールキャップ・マザーファンド」に投資するが、この2つのマザーファンドは、ターゲットイヤー・ファンドが投資する日本株のマザーファンドと同じだ。

 日本株ファンドのもう1本は「好循環社会促進日本株ファンド」で、これは、女性活躍など人的資本の活用に優れた企業に投資するファンドで、ESG(環境・社会・ガバナンス)等の非財務情報も活用して銘柄を選ぶ。バリュー株投資とは異なるリスク・リターンが期待できるファンドとして新規に設定し、iDeCoに加えた。

 また、バリュー(割安)運用でご評価いただいている当社とは異なる特性のある運用会社の商品をラインアップに加えた。外国株式の「フィデリティ・グローバル・ファンド」はグロース(成長)運用で定評のあるフィデリティ投信の運用力を評価して採用。「損保ジャパン・グローバルREITファンド」は、設定こそ当社だが、資産の90%を実質的に運用するのは、米国のハイトマン社だ。そして、日本のリートで運用している部分を切り出して新たに「SOMPO Jリートファンド」を立ち上げて、iDeCoプランに加えた。

 さらに、ターゲットイヤー・ファンドでは、従来の「ハッピーエイジング」の分散投資ポートフォリオでは投資対象になかった新興国債券を組み入れるようにしているが、この部分の運用は英国のブティック型の運用会社コルチェスター・グローバル・インベスターズが行っている。

運用サポートなど加入者向けのサービスは?

矢島 コールセンター、Webサービス、記録関連業務は、損保ジャパン日本興亜DC証券がサービスを提供する。企業年金向けのサービスでは、「2016年日経企業年金実態調査」の総合的満足度でトップという評価を受けた。2015年に続いて2年連続である。加入者向けのコールセンターの対応やWebの使いやすさ・分かりやすさなども高い評価を受けており、このサービスをiDeCo加入者にも使っていただけるのは、大変心強いことだと思っている。コールセンターは、平日は9:00~20:00、土日祝日も9:00~17:00で稼働している。

 また、実際の運用ポートフォリオを組むにあたっては、加入時にお送りするスターターキットの中に、簡易な質問にお答えいただくことで、リスク許容度を診断し、モデルポートフォリオをご案内するチェックシートを同封している。ご自身でポートフォリオを作りたいと考える方の参考情報になる。

 コールセンターでは、このチェックシートの内容や、個別ファンドの特徴や運用状況など、iDeCoの運用で必要な情報を提供できる。確定拠出年金について15年以上の経験を踏まえたサービスなので、サポート面は安心して利用していただけると思う。

加入拡大に向けた取り組みは?

佐藤 SOMPOホールディングスグループの2つのiDeCoプランで、当社プランは職域中心にご案内していく計画だが、すでに一般財団法人地域社会ライフプラン協会が全国の地方公務員の方向けに提案しているサイトの「iDeCoのご案内」ページで、複数の運営管理機関を紹介している中に、当社のプランを紹介していただいている。今後も職場でご紹介いただける機会を設けて、当社プランのメリットを紹介していきたい。

 長期での資産形成を考えた場合に、あらゆる方々が納得し、かつ、運用が楽しめる商品をラインアップできたと考えている。是非、割安な口座管理手数料でスタートできる当社プランをご検討いただきたい。

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